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**氏への返答

 投稿者:津原泰水  投稿日:2015年 2月22日(日)20時52分58秒
  通報 編集済
   宮脇睦(あつし)氏への返答です。丁寧なお返事を頂けたので、お名前を明らかにします。
 どうも文章が長すぎたのか、うまく投稿できないので、こちらへ。

   ***

 ご挨拶をありがとうございます。多様な考え方の、議論による擦り合わせは僕の歓迎するところです。
 数点、気になったことを指摘させていただき、退散致したく存じます(むろんご反論あらば応じます)。

1)曽野氏は「白人、黒人、アジア人」と、ライフスタイルではなく肌の色で人種分割なさっています。あくまで例示のおつもりだったのかもしれませんが、米国生まれの黒人と生粋のアフリカンでは、とうぜんライフスタイルは違います。アフリカン同士でも、なにせ大陸ですから生活様式も宗教もばらばらです。まるきり欧米式のライフスタイルを送っているアジア人は無数です。しかし彼らは欧米人ではありません。WASPに云わせれば「彼らは違う」となりましょう。ええ、どこか違います。
 こういった事象をして、曽野氏は大雑把に肌の色による差異と思われているのか? 僕にはそこまで彼女を愚かだとは思えません。すなわち貧困層を分別せよとの提言ではないのか、と僕は彼女のコラムを読みました。その目安として肌の色を取り上げられたのだとしたら、これはアパルトヘイト思想としか云いようがありません。文章のまま肌の色で分けろであっても、やっぱりアパルトヘイトです。

2)荻上チキ氏によるインタビューで、曽野氏は「黒人は大家族主義なの」と繰り返されています。これがさすがに妄言に類するものであることには、宮脇さんもお気付きだと思います。すなわち彼女には云いたくても云えないことがあった。「肌の黒い人たちは貧乏でもいいの」と、僕は(むしろ善意で)類推しました。貧困であったことのないお嬢さんが日本財団(日本船舶振興会)のトップにまでなり、一方で貧困を嘆くなとお書きになる、その引き裂かれた心情を慮ったものです。要するに「お嬢さんは仕方がないな」といった次第です。
 言葉、とりわけ作家の言葉は、書かれていることが全てではありません。「そのような類推を招いた」事由により謝罪をした作家は多数です。「黒人は大家族主義なの」はそれ自体、いただけない決め付けではないでしょうか。

3)1に関連して。マンションの水が出なくなるほどの大家族を呼び寄せる(つまり狭苦しい生活を余儀なくされる)貧困層が、富裕層と同じ学校に通えるでしょうか。「どちらも通える学校」は存続しうるでしょうか。社会的に分離し続ければ言葉は通じぬままであり、幼稚園はもとより、郵便局も銀行も、そういった人々専用の施設となります。これは想像ではなく予測です。
 アパルトヘイトではありませんが、米国の南部では白人富裕層と黒人貧困層が完全に分かれている都市が少なくなく、かつて旅行中の僕は双方の地域で銃口を突き付けられました。それぞ「区別」がもたらすものであって、身の危険に最もさらされるのは境界上の存在ではないでしょうか。たとえ住み分けが(自然に)行われたとしても「隣家が別文化」の、ボーダー上の人々は大量に生じますよね。ではどうやって住み分けますか? 曽野氏が提唱なさるような「住み分け」には、必ず強制力が必要なのです、「**人、立ち入り禁止」という。それをアパルトヘイトといいます。
 しかもそれが日本語という超マイナー言語を擁する日本で行われたなら、別エリア同士で言葉は通じません。僕は広島出身なのですが、子供の頃は近所に言葉の通じない地区があり、入ってはならないと戒められていました。あんなの、なんの良いこともないですよ。友情だって恋愛だって、相手の言葉を学ぶことだって、家族や学校によって規制されるんだから。
 宮脇さんのように混在地域で暮らしていらっしゃれば、そんな事態は起きないかと思います。

 せんじつ仕事でC・W ニコルさんのお原稿を預かりました。彼のように「日本は美しい」「日本人は素晴らしい」と日本に惚れ込んで、日本人になられた方々は無数です。あくまで個人の感情ですが、氏があのコラムをどう読まれたかと思うと、顔から火が出るような想いが致しました。
 じつに長々と、失礼致しました。
 
 
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